軍事支出
国別軍事支出
解説
注目の国
米国は軍事支出で明確な突出国であり、9,970億米ドルと、中国の3,140億米ドル、ロシアの1,490億米ドルを大きく上回っている。欧州勢も上位に多く、ドイツ、英国、ウクライナ、フランスがいずれもトップ10入りしている一方、アジアも中国、インド、サウジアラビア、日本を通じて存在感が大きい。下位では、いくつかの非常に小さな国や島嶼国がわずか500万米ドルを計上しており、アイスランドとバチカン市国は0米ドルとなっている。注目すべき意外性として、ウクライナがフランスと並んで8位タイで、647億米ドルを記録している。
地域別の傾向
北米の大陸平均は4,551億米ドルで群を抜いて最も高く、アジアの1,738億米ドル、欧州の1,515億米ドルを大きく上回っている。アジアと欧州はいずれも高い地域平均に加え、世界トップ10に複数の国を送り込んでおり、支出がいくつかの主要大国に集中していることを示している。南米の平均は442億5,000万米ドルまで急落し、オセアニア、特にアフリカはそれぞれ270億1,000万米ドル、107億6,000万米ドルとさらに低い。全体として、地域パターンは支出上位の大陸とそれ以外の間に大きな隔たりがあることを示している。
データ出典
データはSIPRI 2024に基づき、単位は百万米ドルである。対象は軍事支出が報告されている194か国を含む。値は国ごとに非常にばらつきが大きく、0からほぼ1兆米ドルまで幅があるため、比較の際はこの広い分布を念頭に置く必要がある。
解釈
値が高いほど、絶対額としての軍事支出が大きいことを意味し、上位の国ほど下位の国よりもはるかに多くの財政資源を防衛に投入している。低い値はそれ自体で弱さを意味するわけではなく、この指標は人口規模、経済規模、安全保障上の取り決めを考慮していない。データは、世界の軍事支出が少数の国に極めて集中していることを示している。バランスの取れた見方としては、絶対支出は地政学的な重みを示す一方で、それだけでは効率性、能力、戦略的必要性を測るものではない。